杣【そま】
木を植え付けて育て、材木をとる山。「杣木・そまぎ」「杣山・そまやま」の略
日本人は昔から身近にある木を利用して生活してきました。
自然にはえている木だけでなく、人の手で木を植えて使い、また植えて使うというサイクルで森とともに今も暮らしています。
「杣」とは簡単にいうと、人が木を利用するために手入れしている森林のことをいいます。
「杣山」というと木を植えて育てる山、「杣木」といえば杣山から切り出した材木、「杣人」といえば木を伐り出す人(林業家)を意味します。
杣プロジェクトではこの「杣」を、私たちが生活の中で木に関係するモノゴトとして、もう少し広く解釈しています。
例えば「杣人」を木を伐る林業家さんのことだけではなく、木を使う人のことまで含めて考えています。
地元の杣山から出た杣木の家に住み、木の家具や食器を使い、薪や木質ペレットで暖を取って生活している人は、街に暮らしていても立派な杣人です。
このように「杣」が生活にたくさんあふれたら、人と自然がもっと近くて良い関係を取り戻せるのではないかと、杣プロジェクトは考えています。